山陰中央新報社 文化事業局ブログ2016年12月

大社史話会山崎さん「出雲の俳人 原石鼎(せきてい) 日置風水」出版

  • 日付:2016年12月01日 14:47
  • カテゴリー:出版

 郷土史を調べている大社史話会会員で出雲市大社町杵築西の山崎隆司さん(78)が、同市輩出の俳人を記した「出雲の俳人 原石鼎(せきてい) 日置風水」を山陰中央新報社から自費出版した。郷土の2人の俳人の足跡や人となりを、詠んだ句を織り交ぜながら紹介。地元の学校などに100部を寄贈することにしており、「ふるさと学習の教材として使ってもらえるとうれしい」と話した。

 

山崎さんは、島根大学在学時に石鼎(1886~1951年)について学び、大学卒業後は県立高校の国語教師を務めた。山陰中央新報文化面に「石鼎碑に寄せて」や「俳人 日置風水の『東都紀行』をたどる」などを寄稿。今回、いづも財団(出雲市大社町杵築東)の助成を受けて自費出版した。

 

「原石鼎」「日置風水」など4章で構成。代表作の一つで、高瀬川沿いの出雲市今市町の二京町公園に句碑がある「頂上や殊に野菊の吹かれ居り」で知られる、大正初期から昭和の初期まで活躍した石鼎について、医者の家系で、父親から俳句をやめない限り、学資の面倒をみないと言われるが、夢を絶やさず貫いたとした。

 江戸時代に当代一流の俳人として活躍した、日御碕神社の神主である日置風水は、参勤交代で江戸から信州追分まで供奉(ぐぶ)して記した見聞録「東都紀行」や、日置家の遠祖、日御碕・小野尊俊検校の墓参りを主目的に隠岐の島前・島後を旅した際に書いた紀行文「隠岐のすさび」について紹介している。

 

700部印刷。うち100部は、県内の公立図書館や公立高校、出雲市内の中学校、同市大社町の小学校に寄贈する。

 

A5判178ページで1200円。県内の主要書店で販売している。

 

問い合わせは山陰中央新報社出版部、電話0852(32)3420。

図録
自費出版した「出雲の俳人 原石鼎 日置風水」